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平野未来さんのモーツァルテウム音楽大学留学日記

名古屋音楽大学は、歴史あるザルツブルグのモーツァルテウム音楽大学との国際交流により、

グローバルな見識と互いの文化的絆を深めることを目的として協定合意書を締結しています。
2021年10月より単位互換システム(erasmus・エラスムスプラス)による短期留学生として、

大学院音楽研究科 器楽専攻(ピアノ)1年生の平野未来さん(愛知県立明和高等学校音楽科→

名古屋音楽大学ピアノ演奏家コース卒業)がモーツァルテウム音楽大学で研鑽を積んでいます。

 

平野未来さんの近況報告

ザルツブルクに来て、1ヶ月と少し経ちました。
ビザの登録等が段々と終わりに近づいてきて、今はあと一歩というところです。

初めの頃は、バスの乗り方もスーパーでの買い物も分からないことばかりで、

緊張感を感じながら過ごしていました。

分からないことを聞くことも勇気が入り、コミュニケーションと語学の大切さを

身に染みて感じました。
大学の登録では、言葉が上手く伝わらずイライラされてしまうこともありましたが、

ザルツブルクに来て勉強したいという気持ちを思い出し、何度か挑戦しました。

語学の能力が大事なことはもちろんですが、自分からコミュニケーションを

とっていこうという気持ちが一番大事だと気が付きました。

学生の人たちは気さくな方が多く、少しずつですがあまり緊張することなく

コミュニケーションが取れるようになってきています。

レッスンはドイツ語で受けています。
英語で受けるか迷っていましたが、ドイツ音楽を勉強するにあたって言葉や

イントネーションとの関係もきっとあるだろうと思い、

今は可能なときは通訳の方にお願いして、ドイツ語で受けています。

レッスン後に録音を聞いて、分からない言葉を調べ、レッスンで先生がよく使う

言葉から勉強しています。

実際にレッスンを受けてみて、音楽もやはりドイツ語の発音の癖や緩急と

共通するところがあると感じます。

言葉を理解できると、先生の発した言葉がそのまま音楽の表現へ繋げやすいと

感じています。
授業はドイツ語と室内楽を受けており、私が受講しているドイツ語の授業では、

主にエラスムス制度の留学で来ている方と関わることができます。

こちらに来るまでは、日本人やそれ以外の国の方と交流ができるとは想像できず、

不安がありました。
1ヶ月を振り返ると、困っているときに必ず助けてくれる方が現れ、

人との関わりの大切さ、有り難さを身に染みて感じました。
私一人では本当に何もできなかったと感じ、今私が日本から離れて元気に

過ごすことができているのは、

日本でも現地でも私の力になってくれる方がいるからこそと改めて感じています。
日本と全く違う場所で想像してなかったこともありますが、こちらの素晴らしい

音楽や雄大な景色に触れていると心が安らぎ、

安定し、音楽に気持ちよく集中することができます。

音楽や文化、雰囲気に触れ、改めて留学に来ることができ貴重な経験をすることができて

本当に良かったと感じています。
離れた場で過ごすことで気が付いたり感じたりすることも沢山あり、

私を支えてくれた先生方、先輩、両親、周りの方へ大変感謝しています。

この気持ちを忘れず、今後の留学生活も元気に過ごしたいと思います。
今年はワクチン接種が進み、有難いことにコンサート等も今のところ通常通り開催されています。

健康に気をつけながら、コンサートを聴きに行ったり、美術館や様々な文化に触れ、

こちらでの生活を楽しみながら、勉強したいと思います。
平野 未来

 

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