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名古屋音楽大学公開講座レポート

2008年のレポート
2007年のレポート
2006年のレポート



2008年度レポート

2008年度  名古屋音楽大学公開講座 
日時 第1講座 2008年10月10日(金)
       2:40〜4:10pm(受付開始 2:00pm)
講師  :米澤 傑  (テノール)
演題  :「そこに舞台があるから」
公開講座「音楽と人生」

公開講座「音楽と人生」
第2講座 2008年10月31日(金)
       2:40〜4:10pm(受付開始 2:00pm)
講師  :青島 広志  (作曲家)
共演者:小野 勉  (テノール)
演題  :「オペラ408年史 テノールのアリアを中心に」   
テーマ 音楽と人生
会場 名古屋音楽大学 成徳館12Fホール
募集人員 1講座あたり480名(各講座とも先着順です)
応募資格 特にありません(但し、就学前のお子様はご遠慮下さい)
申込方法 希望講座(1講座)ごとに、往復はがき1枚につき1名にて、
はがきの往信の表面に「○月○日○曜日 第○講座聴講希望」と記入し、
往信の裏面に郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号を明記して、
各講座の申込期限までにお申し込み下さい。折り返し、先着順に聴講印を押して返信いたします。
※往復はがきの返信の表面には必ず、返信先の郵便番号・住所・氏名をご記入下さい。
なお先着順ですので、募集人員を超えた際は聴講をお断りする場合がございます。
申込期限 第1講座  平成20年 9月26日(金)消印有効
第2講座  平成20年10月17日(金)消印有効
申込先及び
問合せ先
名古屋音楽大学 公開講座 係
〒453-8540 名古屋市中村区稲葉地町7-1 TEL(052)411-1545
申込期限 第1講座  平成20年 9月26日(金)消印有効
第2講座  平成20年10月17日(金)消印有効
注意 2008年度名古屋音楽大学公開講座受講のお申し込みにあたって、次の点にご注意下さい。
1.往復はがき1枚でお申し込み頂けるのは、お一人様1講座限りです。
両方の受講を希望される方は、それぞれ往復はがきでお申し込み下さい。
2.大学から案内が送付された方は、宛名ラベル下部に記載されている番号もご記入下さい。
主催 名古屋音楽大学
後援 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会


講師プロフィール
米澤 傑 よねざわ すぐる (テノール)

鹿児島大学医学部卒業。現在、同学部教授(病理学)。松本美和子氏他に師事。
第23回日伊声楽コンコルソ入選、第2回太陽コンコルソ・カンツォーネ・イタリアーナ優勝
第4回日本クラシック音楽コンクール第1位グランプリ受賞。
「蝶々夫人」や「カルメン」等オペラの主役、NHK教育テレビ「第九をうたおう」(指揮:井上道義氏)や
NHK-FM「名曲リサイタル」への出演、ベートーヴェン「第九」(サントリーホール、オーチャードホール、
ナポリ・サンカルロ劇場等)、ロッシーニ「スタバト・マーテル」、ヘンデル「メサイア」、ヴェルディ「レクイエム」等の
ソリストをはじめとする国内外の多数の演奏会において、高い評価を得ている。
02年ルーマニアでの「日本・ルーマニア国交100周年記念ニューイヤーコンサート」では
「この劇場で歌ったテノール歌手の中で最高」(地元音楽誌)と絶賛され、
04年1月東京紀尾井ホールでは「日本人離れした声」と大きな話題になる。
04年11月にはイタリアの2人の世界的テノール(N. マルティヌッチ、M. サルタリン)に米澤傑を加えた
3テノールを中心とした「フランコ・コレッリメモリアルコンサート」(東京芸術劇場大ホール)で大成功をおさめ、
05年10月には、同コンサート(Vol.2)にてイタリアの名テノール・G.ジャコミーニ氏と共演。
05年8月にはイタリアのサンタマルゲリータ音楽祭にてオペラ「トゥーランドット」(全3幕)のカラフ王子を演じ、
05年11月には、藤沢市民オペラ「トゥーランドット」(ベリオ版・日本初演、全3幕、総監督:畑中良輔氏、
指揮:若杉弘氏、演出:栗山昌良氏)のカラフ王子を演じて大絶賛を博した。
06年4月、NHK教育テレビ「芸術劇場」の特集「二つの顔を持つ音楽家」に出演し全国的な話題となる。
その後も、07年10月「国民文化祭」での「第九」ソリスト、08年1月徳島でのリサイタル等、活動を続けている。
CD「誰も寝てはならぬ / 米澤 傑 テノール・オペラアリア集」(ジョヴァンニ・ディ・ステーファノ指揮・ソフィア国立歌劇場管弦楽団)が04年10月5日にリリースされ好評発売中。
平成10年度鹿児島県芸術文化奨励賞受賞。医学博士。

青島 広志 あおしま ひろし (作曲家)

1955年生まれ。東京芸術大学大学院首席修了。
修了作品のオペラ「黄金の国」(遠藤周作・原作)が同大図書館に購入され、過去2回の東京都芸術祭主催公演となる。
作曲家としては「火の鳥」(手塚治虫・原作)「黒蜥蜴」(三島由紀夫・原作)のほか7作のオペラ、
「マザー・グースの歌」などの合唱曲、「イソップ動物記」「モチモチの木」などの管弦楽曲に至るまで、
広い範囲の作品を残している。指揮者、ピアニストとしても活躍し、近年ではコンサートやイベントの企画から
出演までを任されることが多い。
NHK「ゆかいなコンサート」初代総監督を8年つとめ、NHKラジオ「みんなコーラス」「高校音楽講座」や
テレビ「題名のない音楽会」「たけしの誰でもピカソ」「世界一受けたい授業」などに出演。
東京芸術大学・都留文科大学・都立芸術高校各講師、東京室内歌劇場運営委員、日本現代音楽協会、作曲協議会会員。

小野 勉 おの つとむ (テノール)

歌をはじめたきっかけは都立八潮高等学校合唱団から。平松剛一氏のもと研鑽を積み、
現在平松混声合唱団に所属し団長を務める。
その傍ら「黄金の国」「天国と地獄」「浅茅ヶ宿」「脳死を越えて」など、
東京室内歌劇場、東京オペラプロデュースの公演にソリストとして参加。
また、青島広志氏との協演により、読売日本交響楽団、群馬交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、
大阪シンフォニカー、名古屋フィルハーモニー交響楽団、日生劇場、他のコンサート、音楽祭、
題名のない音楽会21、NHKラジオに出演し好評を博す。
2001年第12回奏楽堂日本歌曲コンクール歌唱部門第3位入賞。
2002年3月、東京オペラシティリサイタルホールにてリサイタルを開催する。



2007年度レポート

2007年度  名古屋音楽大学公開講座
日時 第1講座 2007年11月16日(金)
       2:40〜4:10pm(2:10pmより受付) 
講師:仲道郁代  (ピアニスト)
演題:「表現すること、感じること」
公開講座「音楽と人生」
公開講座「音楽と人生」
第2講座 2007年11月30日(金)
       2:40〜4:10pm(2:10pmより受付) 
講師:新実徳英  (作曲家)
演題:「詩と音楽、そして歌」     
第3講座 2007年12月 14日(金)
       2:40〜4:10pm(2:10pmより受付) 
講師:亀井良信  (クラリネット奏者)
演題:「私の中の音楽とクラリネット」
テーマ 「音楽と人生」
会場 名古屋音楽大学 成徳館12Fホール
募集人員 1講座あたり480名(各講座とも先着順です)
応募資格 特にありません。(但し、就学前のお子様はご遠慮下さい)
申込方法 希望講座(1講座)ごとに、往復はがき1枚につき1名にて、はがきの往復の表面に「○月○日○曜日 第○講座聴講希望」と記入し、往信の裏面に住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号を明記して、各講座の申込期限までにお申し込み下さい。折り返し、先着順に聴講印を押して返信いたします。
※往復はがきの返信の表面には必ず、返信先の郵便番号・住所・氏名をご記入下さい。なお先着順ですので、募集人員を超えた際は聴講をお断りする場合がございます。
申込期限 第1講座  平成19年10月16日(火)申込み締切りました
第2講座  平成19年10月30日(火)申込み締切りました
第3講座  平成19年11月14日(水)申込み締切りました
申込先及び
問合せ先
名古屋音楽大学 公開講座 係
〒453-8540 名古屋市中村区稲葉地町7-1 TEL(052)411-1129
注意 2006年度名古屋音楽大学公開講座受講のお申し込みにあたって、次の点にご注意下さい。
1.往復はがき1枚でお申し込み頂けるのは、おひとり様1講座限りです、2講座以上の受講を希望される方は、希望される回数分の往復はがきでお申し込み頂くことになります。
2.大学から案内が送付された方は、宛名ラベル下部に記載されている番号もご記入下さい。
主催 名古屋音楽大学
後援 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
講師プロフィール
仲道 郁代 なかみち いくよ (ピアニスト)

 大学1年在学中に、第51回日本音楽コンクール第1位、あわせて増沢賞を受賞し注目を集めた仲道郁代は、数々の国内外での受賞を経て1987年ヨーロッパと日本で本格的な演奏活動をスタートさせた。

 これまでに日本の主要オーケストラと共演した他、海外のオーケストラとの共演も数多く、サラステ指揮フィンランド放送交響楽団、マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団、バイエルン放送交響楽団及びフィルハーモニア管弦楽団、小林研一郎指揮ハンガリー国立交響楽団、ズッカーマン指揮イギリス室内管弦楽団(ECO)及びカナダ・ナショナル・オーケストラ、シフ指揮ウィーン放送交響楽団、 ブルゴス指揮ベルリン放送交響楽団などのソリストとして迎えられ、その音楽性に高い評価を得ている。他にも、サンティ、フロール、コルト、パーヴォ・ヤルヴィなどの指揮者と共演している。

 リサイタルも日本各地で行なっており、97年から行なった「ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会」は、2回目のサイクルを終了。2004年からは「ベートーヴェン・ピアノ協奏曲全曲演奏会」を、05年からはベートーヴェンの 室内楽コンサートを行なっている。特に、ピアノ協奏曲は、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニーとの共演で、全6曲がレコーディングとして結実しており、「ベートヴェン弾き、仲道郁代」という 評価を確固たるものとしている。

 リサイタルのみならず、「ピアノとスライドでつづる動物たちの詩”光のこどもたち”」など、彼女の多彩なアイディアや情熱から生まれた企画も多く、魅力的な内容とともに、豊かな人間性がますます多くのファンを魅了している。

 レコーディングはBMG JAPANと専属契約を結び、多数のCDをリリース。著浅くには、DVDブック『至福のピアノ〜弾く・聴く・楽しむ』(講談社刊)などがある。

 2006/2007シーズンではデビュー20周年にあたり、2007年11月11日サントリーホールでリサイタル等、全国各地で記念公演が予定されている。

新実 徳英 にいみ とくひで (作曲家)

 1947年、名古屋市生まれ。東京大学工学部卒業後音楽の道へ進み、東京芸術大学作曲科・打追う大学院を卒業・修了。1974年「NET-TV作曲コンクール」入賞。1977年「ジュネーヴ国際バレエ音楽作曲コンクール」でグランプリおよびジュネーヴ市賞を受賞。1982年「文化庁舞台芸術創作奨励賞・特別賞」を受賞。1984年「文化庁芸術祭」優秀賞受賞。同年、IMC(国際音楽評議会)で入選。

 2000年第18回中島健蔵音楽賞受賞。2003年別宮賞受賞。2004年《風神・雷神》のCDが「文化庁芸術祭」大賞を受賞。2005年万博記念オペラ《白鳥(しろとり)》が愛知県芸術劇場で世界初演され、この公演に「佐川吉男音楽賞」が授与された。2006年、オーケストラ・アンサンブル金沢のコンポーザー・イン・レジデンスに就任し、《協奏的交響曲-エラン・ヴィタール-》を世界初演。この作品により第55回尾高賞を受賞。 2007年度NHK全国学校音楽コンクール、小学校の部課題曲「手をのばす(二部合唱)」を作曲。

 管弦楽、オペラや合唱など幅広い作曲活動を展開。合唱曲は「ことばあそびうた」「幼年連祷」「やさしい魚」「聞こえる」など多数。53曲からなる「白いうた青いうた〜十代のための二部合唱曲集〜」(1991-96)は、その後合唱曲、独唱曲、バイオリン独奏曲などに編曲され、広く親しまれている。

 現在、桐朋学園大学院大学教授。桐朋学園大学、同短期大学非常勤講師。東京大学客員教授。日本作曲家協議会理事。

亀井 良信 かめい よしのぶ (クラリネット奏者)

 1976年名古屋市に生まれる。9歳のときに父のてほどきで、クラリネットを始める。桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)卒業後、渡仏。1988年パリ市12区立ポール・デュカ音楽院を1999年オーベルヴィリエ・ラ・クールヌーヴ地方国立音楽院をいずれも満場一致の1位で卒業する。

 

 この間、クラリネットを亀井良幸、横川晴児、鈴木良昭、ミシェル・アリニョン、アラン・ダミアンの各氏に師事。ピエール・ブーレーズに認められバルタバス主幹フランスの騎馬オペラ団”ジンガロ劇団”のスペクタクル”TRIPTIK”で、同曲を演奏することに抜擢され、1999年〜2002年まで世界ツアーに出演する。

 1997年トゥーロン国際コンクール(クラリネット部門)スペディダム賞を受賞。2003年日本木管コンクール1位及びコスモス賞、朝日新聞社賞、兵庫県知事賞を受賞。2003年4月に帰国。

 これまでに、名古屋フィルハーモニー・関西フィルハーモニー・東京シティーフィル・NHK-FM「FMシンフォニーコンサート」にて東京フィルハーモニー交響楽団と共演。ソリスト・室内楽などで活動する他、サイトウキネンオーケストラ、東京のオペラの森のメンバーとしても参加している。

 EnsembleR主宰。第16回出光音楽賞、2005年度「アリオン賞」を受賞。現在、東京芸術大学非常勤講師・東京音楽大学非常勤講師。

2006年度レポート

2006年度  名古屋音楽大学公開講座
日時 第1講座 2006年11月17日(金)
       2:40〜4:10pm(2:10pmより受付) 
講師:  (演劇プロデューサー・木山事務所代表)
演題:「演劇プロデューサーの悲・喜劇」

 

 

音楽と人生2006チラシ小
第2講座 2006年11月24日(金)
       2:40〜4:10pm(2:10pmより受付) 
講師:伊藤 恵  (ピアニスト・東京藝術大学助教授)
演題:「シューマンの作品とその生涯」
    プログラム 子供の情景 op.15
            幻想小曲集 op.12より
            クライスレリアーナ op.16
第3講座 2006年12月 1日(金)
       2:40〜4:10pm(2:10pmより受付) 
講師:緑川 まり  (ソプラノ歌手)
演題:「歌の道は自分を知る道」
テーマ 「音楽と人生」
会場 名古屋音楽大学 成徳館12Fホール
募集人員 1講座あたり480名(各講座とも先着順です)
応募資格 特にありません。(但し、就学前のお子様はご遠慮下さい)
申込方法 希望講座(1講座)ごとに、往復はがき1枚につき1名にて、はがきの往復の表面に「○月○日○曜日 第○講座聴講希望」と記入し、往信の裏面に住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号を明記して、各講座の申込期限までにお申し込み下さい。折り返し、先着順に聴講印を押して返信いたします。
※往復はがきの返信の表面には必ず、返信先の郵便番号・住所・氏名をご記入下さい。なお先着順ですので、募集人員を超えた際は聴講をお断りする場合がございます。
申込期限 平成18年10月13日(金)
申込先及び
問合せ先
名古屋音楽大学 公開講座 係
〒453-8540 名古屋市中村区稲葉地町7-1 TEL(052)411-1129
注意 2006年度名古屋音楽大学公開講座受講のお申し込みにあたって、次の点にご注意下さい。
1.往復はがき1枚でお申し込み頂けるのは、おひとり様1講座限りです、2講座以上の受講を希望される方は、希望される回数分の往復はがきでお申し込み頂くことになります。
2.大学から案内が送付された方は、宛名ラベル下部に記載されている番号もご記入下さい。
主催 名古屋音楽大学
後援 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
講師プロフィール
木山 潔 きやま きよし (演劇プロデューサー・木山事務所代表)

 1942年山形県生まれ。同志社大学法学部卒業後、大阪読売新聞社、劇団文学座、劇団四季を経て、1980年に演劇制作会社「木山事務所」を設立。以後26年間、現代演劇の創造と普及、及び俳優養成の仕事を続けている。

 公演は、劇団制とプロデューサーシステムを兼ね合わせた、自由でゆるやかな制作体によって行われ、日本の演劇界ではユニークなシステムとして注目されている。つまり、広く演劇界から適材適所の作家、演出家、俳優を選抜して公演を行い、その成果と財政はプロデューサーが負うという、従来の劇団制の枠を取り外した方式を採用している。

 演目は多岐にわたり、シェイクスピアから現代劇作家の作品、欧米の秀作、それにミュージカルが加わり、年間4〜5本の自主公演を行っている。それに全国巡演と海外公演がある。

 日本の作品は、山崎正和(『世阿弥』など)、別役実(『はるなつあきふゆ』など)、福田善之(『壁の中の妖精』など)らの日本を代表する劇作家の作品、堤春恵(『仮名手本ハムレット』など)、松田正隆(『坂の上の家』など)ら中堅劇作家の作品が中心で、例外的に原爆少年を扱ったマンガを原作にした『ミュージカル・はだしのゲン』を毎年夏に10年連続で上演。

 海外公演は『仮名手本ハムレット』をニューヨーク('97)、ロンドン('01)、モスクワ('04)、『はだしのゲン』をニューヨーク('99)、ソウル('02)、ポーランド('03)で行い、それぞれ好評を得た。

 授賞は木山潔個人に対しては、95年紀伊國屋演劇賞個人賞、スポニチ芸術大賞優秀賞、05年倉林誠一郎記念賞。舞台成果に対しては、96年文化庁芸術祭大賞『私の下町−母の写真』、99年東京都優秀児童演劇賞『壁の中の妖精』、03年四国市民劇場賞『はだしのゲン』など多数。団体賞は、99年紀伊國屋演劇賞団体賞、01年月刊ミュージカル特別賞。

 “演劇は時代を映す鏡”。現代社会を鋭く批評する演劇を探求し、芸術性の高い創造を通して、日本演劇の世界への発信をめざしている。

伊藤 恵 いとう けい (ピアニスト・東京藝術大学助教授)

 幼少より有賀和子氏に師事。桐朋学園高校を卒業後、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学、ハノーファー音楽大学において名教師ハンス・ライグラフ氏に師事。1979年エピナール国際コンクール第1位、1980年J.S.バッハ国際音楽コンクール第2位、クルト・ライマーコンクール第1位、1981年ロン=ティボー国際音楽コンクール第3位及び特別賞と数々のコンクールに入賞。

 1983年第32回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門で日本人として初の優勝。ザヴァリッシュ指揮バイエルン国立歌劇場管弦楽団と共演、ミュンヘンでデビュー。その後もミュンヘン・シンフォニカ、フランクフルト放送交響楽団、ベルン交響楽団、チェコ・フィルハーモニーの定期公演に出演。日本では「若い芽のコンサート」でNHK交響楽団と協演、その後大阪フィルハーモニー、東京都交響楽団とのヨーロッパ・ツアーなど主要なオーケストラと協演を重ねている。

 録音では、ライフワークとしてシューマンを追い続け、これまでに「シューマニアーナ」1〜11を発表。また、「ブラームス:ピアノ協奏曲」、「ショパン:エチュード」、「ピアノ通信I」、「プーランク:ピアノ作品集」などいずれもフォンテックからリリースして、好評を集めている。

 また、1999年3月より8年にわたり、毎年シューマンを中心にしたリサイタルを開催している。1993年日本ショパン協会賞、1994年横浜市文化賞奨励賞受賞。2003年より東京藝術大学助教授。

緑川 まり みどりかわ まり (ソプラノ歌手)

 2000年ドイツ・バーデン州立歌劇公演プッチーニ「トスカ」のタイトルロールで世界の桧舞台へのデビューを飾り続けて同劇場公演ヴェルディ「アイーダ」のタイトルロールを歌うなど、日本および海外でのさらなる飛躍に多くの期待が寄せられている。

 桐朋学園大学卒業、同大学研究科終了。第5回日仏声楽コンクール奨励賞受賞。イタリア・ミラノに留学。1991年、ヴェルディ国際声楽コンクール入賞。1992年、東京都交響楽団定期演奏会ドビュッシー「放蕩息子」のリア役に急遽代役として抜擢され、新人とは思えぬ堂々たる歌唱で成功を収めた後、二期会創立40周年記念公演プッチーニ「ラ・ボエーム」のミミ役で華々しくオペラデビューを飾る。以後、Bunkamura日中合作オペラ、モーツァルト「魔笛」のパミーナ役、東フィルオペラコンチェルタンテシリーズと立て続けに成功を収め一躍注目を浴びる。

 その後の活躍には目を見張るものがあり、オペラでは、モーツァルト「コシ・ファン・トゥッテ」「ドン・ジョバンニ」「イドメネオ」、ヴェルディ「アイーダ」「トロヴァトーレ」「ドン・カルロ」「オテロ」、プッチーニ「蝶々夫人」「トスカ」、ワグナー「ニーベルングの指輪」「ローエングリン」「ワルキューレ」「ジークフリート」、ヒンデミット「聖スザンナ」、バルトーク「青ひげ公の城」、R・シュトラウス「サロメ」、ドビュッシー「ペレアスとメリザント」、ショスタコービッチ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」、ブリテン「ピーター・グライムス」、グルリット「ヴォツェック」など、様々な声と表現力を求められる作品の主役を演じ、いずれも高く評価されている。これらの作品には、リリカルな声のための役柄からドラマティックな声のための役柄までが含まれており、一人のソプラノがこれだけ多岐にわたる作品を演唱することは、まさに驚異的なことである。

 各地でのリサイタル活動に加え、コンサートにおいても、数多くのオーケストラの定期演奏会にソリストとして招かれており、ヘンデル:メサイア、ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」、ヴェルディ:レクイエム、マーラー:交響曲第2番「復活」、第4番、第8番「千人の交響曲」、R・シュトラウス:4つの最後の歌、オルフ:カルミナ・ブラーナ、シェーンベルク:モノドラマ「期待」、フィリップ・グラス:ピース・シンフォニー、ティペット:我らが時代の子等、古典作品から近代・現代作品にまでいたる幅広いレパートリーで活躍の場を広げている。

 第24回ジロー・オペラ賞、第1回ホテル・オークラ音楽賞受賞。NHKニューイヤーオペラコンサート、FMリサイタル、クラシックサロン、名曲アルバム、TV朝日 題名のない音楽会、TVCM出演、プロ野球公式戦開幕戦国歌独唱など多彩な活動にも注目を集めている。演奏活動の傍ら東京音楽大学で後進の指導にも当たっている。

 2006年8月はヘンツェ「午後の曳航」でドイツ・ザルツブルグ音楽祭、ベルリン、イタリア・トリノ、10月びわ湖ホールオペラ ヴェルディ「海賊」に主演が決まっている。