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大学院客員教授 ケマル・ゲキチ ピアノリサイタル

日程 2005年10月 5日(水)雨
時間 開演 6:45pm
会場 しらかわホール
プログラム ベートーヴェン:ソナタ 第14番 嬰ハ短調 「月光」 op.27の2
ショパン     :13のエチュード(op.10/op.25より)
シューベルト=リスト:アヴェ・マリア op.52の6 D.839
:セレナード op.135 D.920
:魔王 op.1 D.328
リスト       :2つの伝説
:ラプソディ 第4番 変ホ長調/第11番 イ短調

※ 曲目は都合により変更になる場合がございます。あらかじめご了承下さい。
プロフィール 1962年クロアチアのスプリットに生まれ、幼少の頃、叔母のバトュリナ教授からピアノの手ほどきを受ける。1978年ユーゴスラビアのノヴィサッド音楽院でミハイロヴィチのクラスに入学。1982年には史上最高得点でディプロマを取得、直ちにピアノ科の教員に採用された。1981年国際リスト・ピアノコンクール第2位。1985年のショパンコンクール(ワルシャワ)では優勝候補とされながら審査員の意見が分かれ本線にこそ残れなかったが、聴衆から圧倒的な支持を受けたのは、先輩のポゴレリッチと同じである。入賞を逃しながらも、「栄光のショパン・コンクールシリーズ第4集」の録音にマズルカの演奏でその名をとどめている。1988年モントリオールのショパンコンクールの劇的な演奏の後は、ヨーロッパ、日本、カナダ、ソビエト、中東における演奏会、イタリア放送、NDR・ドイツテレビ、NHK等の放送など、広範囲にわたる活動を繰り広げている。レコーディングも活発で、特にリストの「超絶技巧練習曲集」のCDでは第一人者として不動の地位を得た。また、広範囲なレパートリーを持ちながらも、リストのピアノ曲は常に彼の帰るべき故郷である。1999年のユーゴ紛争の後、現在フロリダ在住、フロリダ国際大学の教授も務める。1996年から5年を経て2001年来日し大好評を得た。以降毎年来日し、圧倒的なスケールの演奏でさらに聴衆を魅了しつづけている。
20051005_1.jpg教授
廣瀬 恵子  ピアノ

♪演奏会を聞いて

今話題の人、ケマル・ゲキチのコンサートを聞いた。
ベートーヴェンの月光ソナタ、心情を吐露するようなことは廃止し、淡々と進められ、意表とも思われる速さで終楽章をかけめぐる。
ショパンのop.10とop.25からの13の練習曲、彼の個性が強くでた演奏となったが美しい響や各々の性格を現しながら全体を一つの宇宙としてとらえているように感じた。
何といっても圧巻だったのはリスト。最弱音から最強音までを駆使し、鍵盤上を縦横無尽に駆けめぐり、圧倒的なパワーの中に歌がきこえてくる。
「ミスのない退屈な演奏は望んでいない。一定の時間会場に来てくれる聴衆を大切にしたい。一晩のプログラムの中で一曲でも二曲でも素晴らしい演奏であれば充分だと思う。」と私に話してくれたのが印象的でした。