公開講座
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2006年度 名古屋音楽大学公開講座

公開講座についてのお問い合せ先 入試広報部 TEL(052)411-1545[直通]

日時 第1講座 2006年11月17日(金)
       2:40~4:10pm(2:10pmより受付) 
講師:木山 潔  (演劇プロデューサー・木山事務所代表)
演題:「演劇プロデューサーの悲・喜劇」

第2講座 2006年11月24日(金)
       2:40~4:10pm(2:10pmより受付) 
講師:伊藤 恵  (ピアニスト・東京藝術大学助教授)
演題:「シューマンの作品とその生涯」
    プログラム 子供の情景 op.15
            幻想小曲集 op.12より
            クライスレリアーナ op.16

第3講座 2006年12月 1日(金)
       2:40~4:10pm(2:10pmより受付) 
講師:緑川 まり  (ソプラノ歌手)
演題:「歌の道は自分を知る道」
テーマ 「音楽と人生」
会場 名古屋音楽大学 成徳館12Fホール
募集人員 1講座あたり480名(各講座とも先着順です)
応募資格 特にありません。(但し、就学前のお子様はご遠慮下さい)
申込方法 希望講座(1講座)ごとに、往復はがき1枚につき1名にて、はがきの往復の表面に「○月○日○曜日 第○講座聴講希望」と記入し、往信の裏面に住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号を明記して、各講座の申込期限までにお申し込み下さい。折り返し、先着順に聴講印を押して返信いたします。
※往復はがきの返信の表面には必ず、返信先の郵便番号・住所・氏名をご記入下さい。なお先着順ですので、募集人員を超えた際は聴講をお断りする場合がございます。
申込期限 平成18年10月13日(金)
申込先及び
問合せ先
名古屋音楽大学 公開講座 係
〒453-8540 名古屋市中村区稲葉地町7-1 TEL(052)411-1129
主催 2006年度名古屋音楽大学公開講座受講のお申し込みにあたって、次の点にご注意下さい。
1.往復はがき1枚でお申し込み頂けるのは、おひとり様1講座限りです、2講座以上の受講を希望される方は、希望される回数分の往復はがきでお申し込み頂くことになります。
2.大学から案内が送付された方は、宛名ラベル下部に記載されている番号もご記入下さい。
主催 名古屋音楽大学
後援 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
講師プロフィール
木山 潔きやま・きよし(演劇プロデューサー・木山事務所代表)

 公演は、劇団制とプロデューサーシステムを兼ね合わせた、自由でゆるやかな制作体によって行われ、日本の演劇界ではユニークなシステムとして注目されている。つまり、広く演劇界から適材適所の作家、演出家、俳優を選抜して公演を行い、その成果と財政はプロデューサーが負うという、従来の劇団制の枠を取り外した方式を採用している。

 演目は多岐にわたり、シェイクスピアから現代劇作家の作品、欧米の秀作、それにミュージカルが加わり、年間4~5本の自主公演を行っている。それに全国巡演と海外公演がある。

 日本の作品は、山崎正和(『世阿弥』など)、別役実(『はるなつあきふゆ』など)、福田善之(『壁の中の妖精』など)らの日本を代表する劇作家の作品、堤春恵(『仮名手本ハムレット』など)、松田正隆(『坂の上の家』など)ら中堅劇作家の作品が中心で、例外的に原爆少年を扱ったマンガを原作にした『ミュージカル・はだしのゲン』を毎年夏に10年連続で上演。

 海外公演は『仮名手本ハムレット』をニューヨーク('97)、ロンドン('01)、モスクワ('04)、『はだしのゲン』をニューヨーク('99)、ソウル('02)、ポーランド('03)で行い、それぞれ好評を得た。

 授賞は木山潔個人に対しては、95年紀伊國屋演劇賞個人賞、スポニチ芸術大賞優秀賞、05年倉林誠一郎記念賞。舞台成果に対しては、96年文化庁芸術祭大賞『私の下町-母の写真』、99年東京都優秀児童演劇賞『壁の中の妖精』、03年四国市民劇場賞『はだしのゲン』など多数。団体賞は、99年紀伊國屋演劇賞団体賞、01年月刊ミュージカル特別賞。

 "演劇は時代を映す鏡"。現代社会を鋭く批評する演劇を探求し、芸術性の高い創造を通して、日本演劇の世界への発信をめざしている。

伊藤 恵いとう・けい(ピアニスト・東京藝術大学助教授)
1947年、名古屋市生まれ。

 幼少より有賀和子氏に師事。桐朋学園高校を卒業後、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学、ハノーファー音楽大学において名教師ハンス・ライグラフ氏に師事。1979年エピナール国際コンクール第1位、1980年J.S.バッハ国際音楽コンクール第2位、クルト・ライマーコンクール第1位、1981年ロン=ティボー国際音楽コンクール第3位及び特別賞と数々のコンクールに入賞。

 1983年第32回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門で日本人として初の優勝。ザヴァリッシュ指揮バイエルン国立歌劇場管弦楽団と共演、ミュンヘンでデビュー。その後もミュンヘン・シンフォニカ、フランクフルト放送交響楽団、ベルン交響楽団、チェコ・フィルハーモニーの定期公演に出演。日本では「若い芽のコンサート」でNHK交響楽団と協演、その後大阪フィルハーモニー、東京都交響楽団とのヨーロッパ・ツアーなど主要なオーケストラと協演を重ねている。

 録音では、ライフワークとしてシューマンを追い続け、これまでに「シューマニアーナ」1~11を発表。また、「ブラームス:ピアノ協奏曲」、「ショパン:エチュード」、「ピアノ通信I」、「プーランク:ピアノ作品集」などいずれもフォンテックからリリースして、好評を集めている。

 また、1999年3月より8年にわたり、毎年シューマンを中心にしたリサイタルを開催している。1993年日本ショパン協会賞、1994年横浜市文化賞奨励賞受賞。2003年より東京藝術大学助教授。

緑川 まりみどりかわ・まり(ソプラノ歌手)

 2000年ドイツ・バーデン州立歌劇公演プッチーニ「トスカ」のタイトルロールで世界の桧舞台へのデビューを飾り続けて同劇場公演ヴェルディ「アイーダ」のタイトルロールを歌うなど、日本および海外でのさらなる飛躍に多くの期待が寄せられている。

 桐朋学園大学卒業、同大学研究科終了。第5回日仏声楽コンクール奨励賞受賞。イタリア・ミラノに留学。1991年、ヴェルディ国際声楽コンクール入賞。1992年、東京都交響楽団定期演奏会ドビュッシー「放蕩息子」のリア役に急遽代役として抜擢され、新人とは思えぬ堂々たる歌唱で成功を収めた後、二期会創立40周年記念公演プッチーニ「ラ・ボエーム」のミミ役で華々しくオペラデビューを飾る。以後、Bunkamura日中合作オペラ、モーツァルト「魔笛」のパミーナ役、東フィルオペラコンチェルタンテシリーズと立て続けに成功を収め一躍注目を浴びる。

 その後の活躍には目を見張るものがあり、オペラでは、モーツァルト「コシ・ファン・トゥッテ」「ドン・ジョバンニ」「イドメネオ」、ヴェルディ「アイーダ」「トロヴァトーレ」「ドン・カルロ」「オテロ」、プッチーニ「蝶々夫人」「トスカ」、ワグナー「ニーベルングの指輪」「ローエングリン」「ワルキューレ」「ジークフリート」、ヒンデミット「聖スザンナ」、バルトーク「青ひげ公の城」、R・シュトラウス「サロメ」、ドビュッシー「ペレアスとメリザント」、ショスタコービッチ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」、ブリテン「ピーター・グライムス」、グルリット「ヴォツェック」など、様々な声と表現力を求められる作品の主役を演じ、いずれも高く評価されている。これらの作品には、リリカルな声のための役柄からドラマティックな声のための役柄までが含まれており、一人のソプラノがこれだけ多岐にわたる作品を演唱することは、まさに驚異的なことである。

 各地でのリサイタル活動に加え、コンサートにおいても、数多くのオーケストラの定期演奏会にソリストとして招かれており、ヘンデル:メサイア、ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」、ヴェルディ:レクイエム、マーラー:交響曲第2番「復活」、第4番、第8番「千人の交響曲」、R・シュトラウス:4つの最後の歌、オルフ:カルミナ・ブラーナ、シェーンベルク:モノドラマ「期待」、フィリップ・グラス:ピース・シンフォニー、ティペット:我らが時代の子等、古典作品から近代・現代作品にまでいたる幅広いレパートリーで活躍の場を広げている。

 第24回ジロー・オペラ賞、第1回ホテル・オークラ音楽賞受賞。NHKニューイヤーオペラコンサート、FMリサイタル、クラシックサロン、名曲アルバム、TV朝日 題名のない音楽会、TVCM出演、プロ野球公式戦開幕戦国歌独唱など多彩な活動にも注目を集めている。演奏活動の傍ら東京音楽大学で後進の指導にも当たっている。

 2006年8月はヘンツェ「午後の曳航」でドイツ・ザルツブルグ音楽祭、ベルリン、イタリア・トリノ、10月びわ湖ホールオペラ ヴェルディ「海賊」に主演が決まっている。